一般人が自家用車を使い有償で客を運ぶ「ライドシェア」について、政府は過疎地や観光地のタクシー不足の改善を目的に検討を進めている。ライドシェアが導入されれば利便性が上がるという声がある一方、ドライバーの質や乗客の安全性に対する懸念の声も出ており、賛否両論を呼んでいる。様々な声を集めた。
ライドシェアは重宝すること間違いなし
メーカー勤務の40代男性・Aさんは、タイ旅行でライドシェアを利用した経験がある。「日本でも導入してほしい」と言う。
「ライドシェアはあらかじめアプリで行き先を決めているので、運転手に伝える必要がないし、乗車前に料金がわかるので安心。近くの空車とマッチングする仕組みですぐつかまります。ドライバーはユーザーからの評価が生命線なので、変な言動をされたこともありません」
Aさんは、訪日外国人が増えている今こそ日本でもライドシェアが必要だという見方を示す。
「私はタイ語があまり話せなかったので、運転手に正確に場所が伝わっているか心配する必要がなかったのは大きなメリット。訪日外国人で日本語が話せない人にとっても安心できる制度なのでは。日本人にとっても、観光地に行くとタクシーが捕まらないことが多いので、ライドシェアは重宝すると思いますよ」(Aさん)
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