日々、生徒と同僚と接するだけの日々に疲れたマユミさん。そこで使い始めたのがマッチングアプリだった。
「大学の先輩や友人がマッチングアプリで結婚に成功したので、私も始めてみました。最初はプロフ写真をアップしたり、マッチするような自己紹介文を書くことに羞恥心があったのですが、次第に『男性に需要があるような自分』を演出するようになって……。アクティブな一面をアピールしたり、好きだったダボダボのメンズ風ファッションをやめて男性が好きそうな無難な服装に変えてみたり。色々しているなかで情緒不安定になってきました。
実際にマッチして会ってみると、私の実感として、男性側は結婚の意思がない場合が8割以上ですね。『私は結婚願望があるんですけど、どうですか?』と尋ねた瞬間に、たいてい表情が曇るというか……。そうすると2回目のデートはないな、と諦めモードになってしまうんです。
たまにグイグイと結婚願望があると話す方もいるんですが、そういった人は言葉を選ばずに言えば、あまり取り柄のなさそうな40歳以上という感じで、私も及び腰になります。もちろん、30代の男性はまだ遊んでいたいのかもしれませんが、私は『結婚の意思がない人と付き合っている暇はない』と思うので」(同前)
1日50回の投稿を見た先輩が心配する事態に
そんなマユミさんがハマりだしたのが、X(旧ツイッター)に投稿する「アプリで出会った男性のレポ」だという。
「ほとんど活用していなかったXの鍵アカウントがあったのですが、アプリを使うようになってからは、このアカに感情をぶちまけるようになってしまいました……いわゆる『ツイ廃』ですね。フォロワーは85人くらい、学生時代の友人と元アルバイト先の人、趣味仲間くらいですね。
相手の男性のレポや日々の悩み、不安定な心情などを全部書いてしまうんです。気づいたら1日30~50回くらい投稿するようになり、たまに客観視するとポエムまみれで恥ずかしくなったり(笑)。毎週2~3人くらいアプリを介して男性と会うので、その詳細な記録を書いている感じです。
先日は信頼している中学時代の先輩から『最近どうしたの? ツイッター見てるけど、メンタルは大丈夫?』と心配されました。そのときに先輩から言われたのが『たとえ名前や詳細を書かなかったとしても、ネットに自分のことを事細かに書かれたら誰でも嫌な気持ちになる。もしカップルになったあとに、あなたの鍵アカがバレたら男性はどう思う? 一気に信頼をなくすよ?』と言われたんです」(同前)。