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定年後「使い方のわからない老後資金」を抱えた家庭が行き着く大失敗 退職金を安易に投資で増やそうとするのはご法度

リフォーム、介護、葬儀…老後の「必要経費」どれくらいかかる?

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退職金を受け取ったときの銀行からの勧誘

 実際に退職金を受け取ると、銀行から勧誘がくる場合が多い。その常套句はこうだ。

「ご退職おめでとうございます! せっかくの退職金をそのまま置いておいてはもったいのうございます。弊社の退職金運用プランで増やしてはいかがでしょうか?」

 だが果たしてその実態はどうか。プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんが解説する。

「『退職金運用プラン』とは、定期預金と投資信託などを組み合わせた商品。年利7%など一見お得に見えますが、その適用期間は主に3か月程度と短い。年率換算すれば利息はそれなりになるものの、セットの投資信託の販売手数料が高く、定期預金の金利はそれで相殺されてしまうケースも多いのです。

 また金融機関からは元本保証をうたった『外貨建て保険』をすすめられることも多いですが、保証はあくまでも外貨ベース。多少金利が高くとも、この先円高になれば損する可能性の方が高いのです」(三原さん・以下同)

 近年は下火になっているが、高金利を売りにした「仕組債」も、株価が下落すれば元本割れするリスクがある。

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