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【創刊44年の『地球の歩き方』が見据える先】海外旅行が特別なものではなくなった時代、「豆ガシャ本」「グミ」など新たな試みも

地球の歩き方が見据える“未来像”

『バリ島』ガイドの上に小さくあるのが“豆ガシャ本”

『バリ島』ガイドの上に小さくあるのが“豆ガシャ本”

 これからの『地球の歩き方』の展望について、清水氏は「紙に固執せず、幅広いコンテンツを展開していきたい」と語る。

「海外旅行についてはまだ紙のニーズがあると思っています。海外の情報をネットだけで集めて自分で精査するのはなかなか難しいと考えるからです。とはいえスマホ活用が当たり前になってきているのも事実です。

 現在、電子書籍化や、載せきれなかった情報のSNS発信などをおこなっていますが、今後はスマホと紙の連携など、デジタルの良さを活かした新しい方策ができないかと模索中です」

 さらに「ガイドブック」という枠も飛び越えようとしている。

「44年間培ってきた『地球の歩き方』ブランドを、より多くの方に知っていただきたいという思いがあります。『地球の歩き方グミ』や『豆ガシャ本』など、書籍にとどまらない分野への展開も頑張っています」

「地球の歩き方グミ インド編」は、今年4月からファミリーマートとコラボしたグミ。マンゴーラッシー味で『地球の歩き方 インド』の表紙イラストを使用し、旅行気分を味わえるものになっている。

 2022年7月に第1弾が発売された「豆ガシャ本」はバンダイとのコラボだ。現在第4弾まで発売されており、「パリ」「ハワイ」「ニューヨーク」「東京」など、実際のガイドブックのミニチュア。抜粋版ではあるものの、全ページフルカラーで忠実に再現し、SNSでも「小さいのにちゃんと読めてかわいい」と話題だ。

「これからも私達は、旅を主軸にしたコンテンツ創造企業を目指します」と言う清水氏。今後の『地球の歩き方』がどう進化していくのか、注目していきたい。


>後編〈順調に刊行点数を増やす『地球の歩き方』国内編ならではのこだわり 今後は「北九州市」「世田谷区」「東京の島々」も準備中〉につづく

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