“指数連動”も狙い目
年内の仕込みを考えたい注目銘柄について武者氏、馬渕氏ら4人のプロが厳選。別表にまとめた。
まず、馬渕氏は連続配当の企業を挙げる。
「業績がよくなければ配当は出せません。10年以上、減配せずに配当を維持または増配している累進配当銘柄、なかでもSOMPOホールディングスやふくおかフィナンシャルグループに注目します。王道銘柄では株価が170円台と買いやすい日本電信電話(NTT)も物色対象でしょう」
グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏は「メガバンクに代表される金融関連の大型バリュー(割安)株」に注目する。
「来年はいよいよ金利の上昇が見込まれ、低金利に喘いできた銀行業界にとって大きな収益向上につながる。特に三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループなどに加え、地銀でも東京きらぼしフィナンシャルグループや南都銀行などは有望でしょう。また、第一生命ホールディングスなどの保険業界にも金利上昇はプラスと考えられます」
金融関連銘柄の多くは、配当利回りが3%以上の「高配当銘柄」、かつPBRが1倍割れの「割安」な株価水準にあり、“狙い目”と言えそうだ。
カブ知恵代表の藤井英敏氏は、誰もが知る有名企業以外にも注目する。
「新NISAの『つみたて投資枠』で買われることを見込めば、指数に連動する『ETF(上場投資信託)』が有力。日経平均に連動するETFに加え、今後有望なAI関連の成長株に分散投資できる東証グロース250ETFは要注目です」