また、物販強化、オンラインサービスや自治体や医療との連携、メンズカーブスのオープンや海外進出など新規事業の拡大も続いている。株価水準については、2023年は下落を続け12月1日終値で653円となっているが、長期的には大きく期待できる銘柄の一つと言えるのではないか。最低単元の100株だと6万円強で購入が可能だ。
高齢化は日本に限らず世界的な問題と言える。長期的な視点で見た時に、同社が手掛けるシニア層向けの健康促進というテーマは、まだまだ広がりが期待できる。そうした銘柄に10万円以下で気軽に投資できるのも魅力と言えるだろう。
【2】シード(7743)
CMでも耳なじみのある、コンタクトレンズ大手として有名なシード。11月13日に発表された2024年3月期の第2四半期決算では、前年同期比で売上高+7.1%、営業益2.7倍、経常益2.5倍、最終益6.2倍という驚異的な業績成長を見せている。
業績躍進の背景としては、
・コロナでの行動制限解除
・1日使い捨てタイプへのコンタクトレンズへのシフト
・オルソケラトロジーレンズの普及
・遠近両用及び乱視用コンタクトレンズの伸長
が挙げられる。
同社の商品ラインナップをつぶさに見ていくと、単なるコンタクトレンズにとどまらない時代の先駆け的な商品が見て取れる。その一つとしてオルソケラトロジーレンズがある。近視や近視性乱視の人が就寝中にこのレンズを装用することで、角膜形状を変化させる治療を行い、脱着後の裸眼視力を改善させる効果が期待できるというものである。
遠近両用及び乱視用コンタクトレンズについても、昨今のスマホ、PC社会において需要増が予想できるだろう。
同社では今後も販売におけるプロモーションと同時並行でコンタクトレンズへの治験に関する研究開発を予定しており、今後の業績成長に期待できる。
株価は今年は503円からスタートし、12月1日の終値で837円の+66.4%の飛躍となっている。とはいえコロナ前の最高値は2699円で、前期は赤字転落していただけに、まだまだ上昇の余地は大きいという見方もできるだろう。
執筆時点では、最低単元の100株は8万円強で購入することができる。