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厚切りジェイソンが指南する2024年のマネー術 「新NISAでも個別銘柄は避けるのが無難」初心者向きの注目ファンドも紹介

新NISAで注目したいインデックスファンド

 では、実際に何に投資すればいいのか。話題になっているのが2024年1月から始まる「新NISA(少額投資非課税制度)」の活用です。大きなメリットは税金を払わなくてすむこと。一般的な投資は運用益に約20%課税され、従来の一般NISAは5年、つみたてNISAは20年間非課税で保有できますが、新NISAは非課税期間が無期限になります。

 さらに投資金額の上限が大幅に拡充されました。投資銘柄の選び方としては企業業績や市場の動向を素人が予測するのは難しく、個別銘柄は避けるべきです。一方、世界各国に投資する「オールカントリー」や、株価指数などに連動する「インデックスファンド」は投資のリスクを分散し、長期保有によるリターンの期待が高まります。ファンドマネージャーが投資先などを決める「アクティブファンド」より手数料が低いことも利点です。

 なかでも注目は、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(通称・楽天VTI)。約4000社のアメリカ企業に分散投資するインデックスファンドですが、アメリカの企業業績は長いスパンでみれば右肩上がりの傾向のため、長期投資に向いています。楽天VTIは円で買うことができ、一度設定すれば自動的に積み立て購入できるので初心者にもおすすめです。

 お金が貯まると「まずは銀行に預金する」という人も多いでしょうが、いまの銀行の金利は非常に低く、預金メリットはほとんどありません。一方、地道にコツコツと冷静に長く投資すれば「複利パワー」でお金を増やせます。

 2024年は新NISAの開始や、期待される賃上げによって、さらなる投資ブームが起きそうです。なけなしの老後資産を増やすためにも、いまこそ投資を始めましょう。

【プロフィール】
厚切りジェイソン/芸人、IT企業役員。アメリカ・ミシガン州生まれで、2014年にデビューし2015年に「R-1ぐらんぷり」決勝進出。節約術などお金に対する独自の考え方が支持され、著書『ジェイソン流お金の増やし方』は70万部を超えるベストセラーに。新著『ジェイソン流お金の稼ぎ方』も発売1か月で7万部を突破。

※女性セブン2024年1月4・11日号

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