日本市場の株価が伸び悩むなか、好決算を出した企業は着実に株価上昇につなげている。個人投資家、経済アナリストの古賀真人氏が、3つの銘柄をピックアップし、決算の内容や決算後の値動きなどについて解説する。
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12月は相場環境が良いとは言えない日が続いているが、いくつもの素晴らしい決算を発表する企業がある。今回はこのような相場環境の中でも大きな成長を発表した銘柄を3つ紹介する。
【1】西松屋チェーン(7545)
ベビー服、子供服や生活雑貨で有名な西松屋チェーン。同社はコロナ禍を経てECにも積極拡大をしている。12月15日に2024年2月期第3四半期決算を発表し、前年同期比で売上、利益とも堅調な増収増益を見せている。また、店舗数においても13店舗の閉鎖はあったものの48店舗の新規出店を行っており、積極的な事業拡大を遂げている。今期の最終着地予想は売上、利益とも過去最高業績を更新する増収増益を予想しており、特に増益幅は営業益、経常益ともに前年から20%以上の成長を予想している。
同社には低価格帯の商品が揃っていることでも人気であり、物価高の中でそれを追い風として同社に駆け込む顧客は増加していくことが見込まれる。
株価は12月15日終値で2208円となっているが、今年の年初来高値をどんどん更新しており、今後も業績や株価も注目に値する銘柄と言える。