まとめ
12月に入り日本の相場環境は元気のない状況が続いている。この原因は、アメリカの利上げ終了観測、そして、利下げ観測を発端とした為替の円高ドル安への急激な動きが原因と考えられる。
個別企業の決算は全体相場の良し悪しに影響されてしまう側面もあり、いくら良い決算を出しても全体センチメントが悪ければ素直に上昇してくれないことも多い。
逆に考えれば、好業績を出しているにもかかわらず株価が冴えない銘柄であれば、下がっているタイミングで仕込むという戦略もひとつのアイデアとなり得るだろう。
日本相場は、目先は為替の乱高下に翻弄される日々が続いてしまう可能性は高いが、長期的に見れば企業の実力が評価された株価に収束していくと考えられる。その原則で考えれば、どのような相場環境であっても、好業績企業を探し、監視下に抑えておくことは今後の投資を勝ち抜くためにも重要なことになるだろう。
【プロフィール】
古賀真人(こが・まさと)/個人投資家、経済アナリスト、会社経営者、投資系YouTuber。1978年、埼玉大学経済学部卒業後、国内大手金融機関、外資系金融機関勤務を経て独立し、株式会社ライフサポートを設立。25年以上の株式投資経験を活かし、チャート分析からはわからない経済分析、個別企業分析をYouTube「カブアカちゃんねる」で展開。全決算を最速分析しているnote「カブアカマガジン」(https://note.com/masatokoga)を日々更新中。