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【リーマンショック・コロナショック…】「ショック級の株価大暴落」は過去60年で13回起きているが必要以上に怖がらなくても大丈夫

2008年にリーマン・ブラザーズが破綻したことで世界の株式市場は大暴落に見舞われた(AFP=時事)

2008年にリーマン・ブラザーズが破綻したことで世界の株式市場は大暴落に見舞われた(AFP=時事)

 投資をしなきゃと思っても、どうしても最初の一歩が踏み出せないという人は少なくないだろう。「そんな臆病な投資こそ、実は手堅い王道ど真ん中の投資」と言うのは1400億円以上の資産を仲介で預かる、投資アドバイザー会社を経営する福田猛氏。著書『この世でいちばん臆病な投資生活』が話題の福田氏が、臆病な人こそ投資信託に向いている理由や大きな値動きでも動揺しない考え方などについて解説する。【前後編の前編】

投資信託に向く人、向かない人

 私は今まで直接、あるいは間接的に数千人の顧客に資産運用のアドバイスをしてきました。その経験から、投資信託に向く人と向かない人の傾向があると気づきました。

●向いている人

【1】臆病な人

 臆病な人は投資信託にもっとも向いています。リスクを恐れて、危ない橋は渡らない。そのようなタイプは、欲に目がくらみにくいので安定した運用ができます。

【2】面倒くさがりの人

 毎日、銘柄の値動きを見て、「今日は売りか、買いか」と判断するのは面倒くさい。投資のための勉強をするとか、お金のために時間を取りたくない、と思っている人は、投資信託との相性はいいでしょう。

 投資信託は積み立てで行う場合でも、投資用のお金を毎月口座からの引き落としにして、買った後はほうっておけば、あとは何もすることはありません。月に一度、運用の状況を確認すれば十分です。

【3】コツコツ努力型

 地道に努力することを厭わない人も向いています。

 たとえば、毎朝ランニングをしている、ジムに週2回通う、英会話の勉強を続けるなど、楽しいだけではない趣味や勉強を何年も続けている方とは、最高の相性です。

 投資信託を使った積み立て投資は一度に劇的にお金が増えるわけではありませんし、スリルも少ないものです。それを10年も20年も続けるので、忍耐というほどのものではなくても、持続力や継続力は必要です。

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