卒業アルバムも電子版だったらよかったのに
IT企業勤務の30代女性・Bさんは、一人暮らしを始めるまで卒業アルバムの存在さえ忘れていた。
「学校からもらったときにパラッと見ただけで、以降は物置に突っ込み、それっきり。一度も見返したことはありません。というか、正直高校生活に思い入れがなくて、別に見たい気もしないというか……。帰宅部だったし、文化祭や体育祭もほとんど記憶がありません」
とはいえ、いざ処分するとなると抵抗があったというBさん。
「改めて見てみると、やっぱり自分の人生の一部であることは事実だし、同級生の写真が載っているものを捨ててしまうのはどうなのか、と抵抗がありました。そこで友人に卒業アルバムの扱いを聞いてみると『捨ててはいないが行方不明』『燃やした』『なんとなく保管』など、人によって違っていて、ますます悩みました。
私は必要なページをスキャナーで取り込み、デジタル化してスマホに保存した後、本体は実家に放置したままです。私が18歳の頃には電子書籍だってあったんだから、卒業アルバムもデジタルで、電子版としてくれたらよかったのにと思います」(Bさん)
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