キャッシュカード再発行は支店に行かなければならない
一方、銀行のキャッシュカードはなかなか大変でした。私は現在佐賀県唐津市在住ですが、銀行口座は東京時代につくったもの。そのメインバンクのもっとも近い支店に行くには、佐賀市か福岡市まで出なければなりません。そのためだけに行くのはかなり億劫なので、とりあえずたまたま作っていて、無事だった別口座のカードを使います。再発行は東京に行く時のついでに手続きすることにしました。
「キャッシュカードはお止めしていますが、再発行手続きにはお届け印とマイナンバーカードが必要です。その上でどこの支店でも構いませんがお越しください」
「最寄りの支店がかなり遠いため、そう簡単に行けないんです……。電話では無理ですか？ 東京の○○支店××さんなら、私のことも把握していると思うのですが」
「あくまでもご来店が必要です」
「そうしましたら、2月1日と2日は東京にいますので、その時に××さんと会わせていただければ、再発行してもらえますか？」
「そうなりますね。事前に予約という形で伝えておきますのでスムーズに進むと思います」
「分かりました。それではどうぞよろしくお願いします」
カード類は紛失すると本当に面倒なことになります。まず自分ができることとして、落下防止のためファスナー付きの長財布に変えることにしました。日頃の整理整頓や、紛失グセを見直す大切さを痛感した正月だったのでした。
【プロフィール】
中川淳一郎（なかがわ・じゅんいちろう）：1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』（光文社新書）、『縁の切り方』（小学館新書）など多数。最新刊は『日本をダサくした「空気」』（徳間書店）。
