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【運用益非課税】ついにスタートした「新NISA」 これから始める人が知っておきたい「口座の開き方」

NISA口座を開くときに注目したいポイントは2つ(イメージ)

NISA口座を開くときに注目したいポイントは2つ(イメージ)

 ついに新NISA(少額投資非課税制度)がスタートした。本来、投資で得た配当金や売却益には約20%の税金がかかるが、NISAでは一定額(最大1800万円)の投資まで非課税となり、利用できる期間は無期限。これまで投資に縁がなかった人も長く活用したい制度となった。始めるには、まず証券会社や銀行で専用のNISA口座を開設する必要がある。自分に合った金融機関で開設することが重要だ。

 ここでは「NISA口座の開き方」のポイントを解説する。

【ポイント1】選択肢は「対面(銀行、大手証券)」か「ネット証券」

 銀行や大手証券などで「対面」で口座を作るか、オンライン上の手続きで済む「ネット証券」で口座を作るか選択する。用意するものはどちらも同じで、マイナンバーが確認できる書類や免許証などの本人確認書類が必要だ。ファイナンシャルプランナー・藤川太氏が解説する。

「証券会社の場合は必要書類を取り寄せ、本人確認書類の写しなどを郵送して手続きできます。また、銀行では窓口で相談しながらの開設も可能です。

 まずは銀行で口座を開き、慣れてから切り替える手もあります。口座を開設した後でも年1回は金融機関の変更が可能。少しでも長く運用するために、まずは始めてみるという気持ちが大切です」

【ポイント2】「ネット口座」のメリット、デメリットを知る

 長期で考えることが基本となるNISAの場合、ネット証券の「安い手数料」が魅力となる。

「ネット証券では手数料など運用コストが安いから、その分が運用に回せて『運用効率』が高まる点が利点。クレジットカードで積み立てればポイント還元されるケースも」(藤川氏)

 また、投資信託の「取扱本数」は、ネット証券が2~10倍も多い。幅広いラインナップから選べるメリットがある。

 素早く始められるのもネット証券の長所だ。

 手続きとしては、ネット証券のサイトで「NISA口座開設」などのボタンをクリックし、メールアドレスなど必要事項を入力していく。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類をアップロードし、納税方法を選択して完了。NISA口座は確定申告が不要なので、「特定口座(源泉徴収あり)」を選択すればよい。数日後にはログインIDとパスワードが記載された書類が届くから、すぐに投資が可能になる(詳細な手順は証券会社により異なる)。

※週刊ポスト2024年1月12・19日号

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