最近では、医療技術の進歩により入院期間が短くなってきているものの、「支給に関する条件は加入前の確認が必須」と小谷氏は強調する。
そのうえで、どういった治療が保険の対象になっているかを確認することも肝要だ。
「がんは『悪性新生物』と『上皮内新生物』に分類されますが、がん細胞が上皮内にとどまり転移リスクが少ない上皮内新生物は保障の対象外という保険も少なくありません」
がんになったのに、保険がおりないというケースが起こり得るわけだ。
がんをめぐっては他にも注意点がある。小谷氏が続ける。
「ひと昔前のがん保険は入院治療に対する保障がメインになっているものが多いのですが、今は入院を最小限にする流れがあるので、退院後の治療保障が手厚い“治療給付型”のがん保険に見直したい。見直す場合は、保険会社に連絡するかファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのがいいでしょう」
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