「保険代理店の知人に頼まれて付き合いで入っていたけど、まさか役に立つとは思いもしなかった。あれは助かったよ」
そう語るのは、2021年に膀胱がんが見つかった野球評論家の達川光男さんだ。異変に気づいたのはキャンプ取材中だった。
「J-SPORTSの解説中にトイレに立ったら泥水のような小便が出て、最後にケチャップのような赤くどろっとした液体に変わったんよ」
泌尿器科で検査を受けると、「明後日に手術」と告げられたという。
「初期の膀胱がんは、内視鏡の電気メスでがんを削り取らないといけない。その後も1週間に1回、免疫を高めるBCGという薬剤治療を8週間にわたってやったのよ。これからプロ野球シーズンが始まるのに、『仕事ができなくなるんじゃないか』という不安もあった」
民間のがん保険に加入していた達川さんは、すぐに知人の勤める代理店に連絡したと振り返る。
「電話するとすぐに証明書などの手続きをしてくれて、保険金も退院後の早い段階で受け取れた。手術費に差額ベッド代や食費も含めて、自己負担3割で60万~70万円ぐらいかかったが、自分の蓄えからの持ち出しはなく、すべて保険金で賄えてお釣りがあった。膀胱がんは再発も多く、3か月に1回検診を受けているが、再発しても何回でも保険がおりるというからね。再発してもお金の心配がないだけで、気持ちが楽になる。代理店の知人に感謝ですよ」