【ローソン、久光製薬、ジャパニアス】急騰する日本市場で「好決算がまだ株価に反映されていない」上昇期待の3銘柄の注目ポイント

ジャパニアス（9558）

　時価総額100億円強の小型銘柄である同社は今トレンドであるAI・IoT・クラウドをはじめとした先端エンジニアリング事業を行っているグロース企業である。

　1月12日に2023年11月期決算を発表し、前年対比で売上、利益ともに大幅成長を遂げただけでなく、年間配当の増配も発表した。

　1月12日時点の配当利回りは3.25％とグロース企業としては珍しい高配当銘柄でもあり、この利回りはさらに上昇していく可能性が高くなった。また、本決算発表前の昨年12月18日時点でも売上、利益の上方修正を行い、配当の増額修正を行っている。

　今期業績の見通しについても売上＋19.4％、営業利益＋22％を予想しており、これはコンセンサス予想よりも高い数値となった。

　同社がこれだけの成長を実現できるのは、エンジニア不足が問題視されている業界の中にあって、スキルの高いエンジニア採用に成功し続け、過去最高の採用人数を更新している点が大きいだろう。人手の確保が実現できているからこそ、設計・開発・運用保守など、幅広い分野の案件が受注可能となり、それがそのまま業績に結び付いている。

　なお、多くの同業他社で多額の資金調達を行い人材採用を実現している現状がある中で、同社は、無借金経営、かつ利益剰余金を増やし続けているということも注目ポイントだ。

　株価の水準は2023年4月に付けた3880円を最高値としていたが、今回の決算発表を受けて1月15日には3420円のストップ高となった。今後もさらなる飛躍を狙える企業として注目したい。