飲食店のタッチパネル注文に慣れすぎて「対面オーダー」が苦手になった人たち　「すみませーん！と言いたくない」「じっくりメニューを選びたい」

品切れがリアルタイムで表示されるメリット

　メーカー勤務の20代男性・Bさんは、対面オーダー時に生じる「店員とのやりとりを省力できること」にメリットを感じている。

「何人かでお店に行った時、まとめて注文すると、店員がすべてのメニューを復唱することがあります。オーダーミスを減らすためだとは思いますが、タッチパネルだとこれが省略できるので、お店の人にとってもよいのでは。特にラーメンみたいに、麺の硬さや油の量などオーダーが細かいものは、口頭よりタッチパネルの方が安心です」

　Bさんは、タッチパネル導入によるメリットを他にも感じている。それは「店にもよりますが、“品切れ”がリアルタイムで表示されること」だという。

「対面注文の店で、いざオーダーすると『今日はそれないんです』『品切れになりました』とか言われることがあると、がっかりするんですよね。そのメニュー目当てに来ていることもあるし、トータルで注文を組み立てるうえでも、品切れなら先に言ってよということがしばしばあります。タッチパネルなら、そうしたストレスがないように思います」（Bさん）