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縁起物というけれど…“恵方巻離れ”した人たちの本音 「独特な食べ方に違和感」「食品ロスを出す矛盾」

恵方巻きは無言で丸かじりする。喋ると福が逃げてしまうと伝えられている

恵方巻きは無言で丸かじりする。喋ると福が逃げてしまうと伝えられている

「無言で1本丸かじりは無理」

 メーカー勤務の30代女性・Bさんは東北出身。家で恵方巻を食べる習慣はなかったが、「社会人になって東京で働くようになってから、ノリで買っていた」という。

「恵方巻シーズンになると、ロールケーキのようなスイーツにも“恵方”をうたい、棒状のものが登場するのが面白いなと思っていて、毎年、節分が近づくと恵方ネタをチェックしていました。

 特に節分や恵方巻に思い入れがあるわけではありませんが、期間限定メニューのようなもの。牛肉を巻いたものとか、工夫を凝らした恵方巻を見ているのも楽しかったんです」

 しかしBさんは、気づいてしまった。

「恵方巻って、恵方を向いて1本丸かじりするものなんですよね。しかも関西出身の友人に言わせると、“食べている最中に喋ると福が逃げるから、黙って食べなくてはいけない”とのこと。

 無言で1本丸かじりは無理。さらによくよく調べると、本来は具材も“七福神”にちなんだものなのに、全然関係ない具の恵方巻を食べてご利益も何もないような気がしてしまいました……。それ以来、私のなかで恵方巻は終了しました」(Bさん)

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