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『スタ誕』出身・城みちるは「当時からのファンは戦友」 オーディション番組で受け継がれる「成長するアイドルと見守るファン」の構図

「生まれ変わってもまたオーディションを受けてみたい」と語った城みちる(本人提供)

「生まれ変わってもまたオーディションを受けてみたい」と語った城みちる(本人提供)

 NiziU、BE:FIRST、JO1、INIなど、オーディション番組出身のグループが人気を集めている現在の芸能界。昨年末には、サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』(通称『日プ』)の第3弾となる、『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』の最終回が放送され、11人組の女性グループ「ME:I」が結成された。こうしたオーディション番組はいま世界的にも人気となっているが、日本では昭和の時代からオーディション番組が愛されてきた歴史がある──。【全3回の第2回。第1回から読む

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 芸能界から政界まで、肩書を問わずあらゆる世代を魅了し、社会現象を巻き起こしているのは日プオーディションだけではない。『BE:FIRST』を生んだ『THE FIRST』や、日韓合同の『Nizi Project』など、いまやテレビの地上波やアマゾンプライムなどの配信番組上ではオーディション番組が花盛り。

 そうした中、特に大きな話題を集めているのが、秋元康氏が特別顧問を務める総合エンタメ企業『KeyHolder』グループが仕掛ける『bijoux AUDITION』だ。

「グランプリへの賞金が1000万円と高額であることや、女優や歌手、タレントなどアイドルに限らず幅広い人材を発掘することが目的であることなど、規模も内容も規格外。業界内でも大きく注目されています」(芸能記者)

 言ってしまえば、ただの“一般人”であり“素人”である画面の向こうの彼ら彼女らに身も心も捧げ、ありったけの声援を送りたくなる理由はどこにあるのか。インフルエンサーや起業家など多方面で活躍する田端信太郎さんは「現代は“ガチンコの場”が減っているからではないか」と分析する。

「いまの社会では若い人を厳しく指導すると即パワハラ扱いになりますし、働き方改革が進んで長時間残業させるような会社もかなり減りました。だけど日プでは、トレーナーと呼ばれる各分野のプロフェッショナルが各自の信念に基づいて練習生を厳しく指導し、練習生もまたそれに食らいついていく。

『無理はしない・させない』という風潮が強まり、ある意味で予定調和になるなか、実はストイックな努力や真剣勝負の場に飢えている人が多いことの表れだと考えられます」

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