近年は都立高校でも定員割れが起きている。創育/新教育研究協会が公表している都立高の合格状況を見ると、都立普通科(コース制、単位制普通科を除く)で、定員割れで受験者全員が入学する「全入」になった高校は、2017年度には1校もなかったが、翌2018年度には男女とも全入が6校、男子のみ全入が1校、女子のみ全入が3校出た。それ以降、全入の都立は増加傾向にあり、2023年度には男女とも全入が17校、女子のみ全入が1校となった。定員割れが起きているのは主に偏差値による序列で下位の高校だ。
(後編につづく)
取材・文/清水典之(フリーライター)