投資情報会社・フィスコが1月22日~1月26日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は底堅い値動きか。今週発表される米経済指標は低調な内容が予想されている。10-12月期国内総生産(GDP)速報値は7-9月期の実績を下回る見込み。米国経済の減速が顕著になった場合、利下げ時期の前倒しに思惑が広がり、長期金利の低下を手がかりにドル売りが強まる可能性がある。ただ、日本銀行は大規模金融緩和を堅持する方針であり、マイナス金利の解消など本格的な緩和の修正は来年度以降とみられ、日米金利差の早期縮小観測は後退しており、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。なお、本格化する米企業決算でマイクロソフトやネットフリックス、テスラ、インテルなどハイテク関連が注目される。好業績で株高に振れればリスク選好の円売りも想定される。
【米・10-12月期GDP速報値】(25日発表予定)
25日発表の米10-12月期GDP速報値は前期比年率+1.8%と、7-9月期の+4.9%から大きく減速する見通し。それを受け利下げ観測は後退し、ドル安要因に。
【米・12月コアPCE価格指数】(26日発表予定)
26日発表の12月個人消費支出(コアPCE価格指数)は前年比+3.0%と、前回の+3.2%から伸びの鈍化が予想される。インフレ率低下でドル安進行の見通し。