社会人の基本である「締め切り厳守」。上司や先輩だけでなく、取引先との信頼を失わず、良好な関係を継続するためには不可欠なことだろう。ただ、その締め切りの指示には、日時が明確に指定されることもあれば、「今日中」「明日の朝まで」などあいまいな場合も少なくない。
その解釈は会社や人によって異なることもあり、疑問や戸惑いを感じる若手社員もいるようだ。締め切り問題に悩む若手たちの声を聞いた。
「今日中」は「24時」なのか「明日の始業前」なのか
メーカー勤務の20代男性・Aさんは、上司や先輩がよく使う「今日中」という言葉の解釈に悩んでいる。
「『今日中』って、実際今日の何時までなんでしょうか。例えば、取引先から『この資料、今日中に送っておいてください』と言われた場合、『今日』というからには今日の24時までかなと思ったんですが、夜中に資料を送ったところで先方も終業しているだろうし、迷惑かなと思って、『今日中』と言われたら、『明日の始業前』と解釈することにしました。ただ、始業の時間がわからないので、個人的に朝7時というマイルールを設定しています」
しかしその後、先輩から「『今日中』と言われたら、基本的には先方の就業時間内」と教わったAさん。今度は「就業時間内とは?」という問題に悩まされている。
「今はリモートワークもあって、就業時間も人によってまちまちですよね。ハッキリと『今日の○時まで』と言ってほしいのが本音です。こちらから、何時までなのかをあらためて聞くと、問い詰める感じになるのもちょっとイヤで……」(Aさん)