1日最大で500mlを6缶飲んでいた時期も
IT企業勤務の20代男性・Bさんは、「仕事の疲れが取れる」という軽い感覚で、ストロング系チューハイを飲むようになった。
「仕事終わりにコンビニで買って、歩きながらなんとなく飲んだことが始まりです。なんだか疲れが取れるような感覚と、ふわふわと幸せな気持ちになれたんですよね。安いし味もジュース感覚でついつい飲み過ぎて、1日最大で500mlを6缶飲んでいた時期も」
ただ、飲んでいる時は「幸せ」でも、酔いがさめるとネガティブ志向や破滅願望に襲われることが増えたという。Bさんは「現実逃避でしかなかった」と振り返る。
「ストロング系チューハイを飲んでいると、人生どうにかなるという楽観的な思考から、『どうにでもなれ』的な感じに変わって、ネガティブになっている自分に気づきました。酔いがさめると自己嫌悪に襲われて大変でした。健康診断で肝臓の数値が悪化したこともあり、危機感を持ち、ストロング系から卒業しました。今は風呂上りのビール1缶までに制限しています」(Bさん)
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