住まい・不動産

「直接見たのにどうして?」住んでから気付いた物件内見時に見落としたポイント 「不動産屋の車で行った」「夜に行った」で大失敗

失敗したからこそわかる内見の大切さ(イメージ)

失敗したからこそわかる内見の大切さ(イメージ)

 住まいを選ぶ際に欠かせない物件の内見。入居後に「こんなはずでは……」と後悔しないために、物件選びで重要なステップのひとつだろう。とはいえ、実際に自分の目で設備などを見て「これなら大丈夫」と思っていても、住んでみると「こんなはずじゃなかった」と後悔することもあるようだ。物件内見時の落とし穴はどこにあるのか? 物件選びで失敗した人たちのリアルな経験談とアドバイスを聞いた。

駅から実際に歩いてみないとわからない

 メーカー勤務の20代女性・Aさんは一度、都内で一人暮らしを始めようと物件を探していところ、憧れていた街で破格の物件を見つけた。当時のことを振り返る。

「川沿いの桜がきれいでお花見の季節になるとすごく景色がいい、憧れの街がありました。家賃相場は当然高くて私の給料では住めないと思っていたのに、相場より3万円も安い物件を見つけてしまったんです。すぐに不動産屋さんの担当者に連れて行ってもらって内見し、部屋に問題がなかったので契約しました」

 桜の季節に住み始めてから度々川沿いを散歩し、満足していたAさんだが、次第に後悔し始めることになった。駅までの急勾配の坂の存在がその理由だという。

「築年数が古いから安いと思っていたんですけど、駅までに急な坂があり、迂回しても別の坂があるという立地が問題でした。通勤時に息が上がるくらい坂道を登っていくのがつらいし、でも駅の方まで行かないとスーパーがないので、食料調達のために“山を越える”感覚でした。坂は下るのも怖くて、雨や雪の日だと滑って転びかけことが何度もありました」(Aさん)

 結局、半年で引っ越すことにしたAさんは、「実際に自分の足で駅から物件まで歩くことが大事」だと言う。

「内見って、よく不動産屋さんの車に乗せてもらって、現地まで一気に行きますよね。ラクなのでありがたいと思っていましたが、それが失敗でした。車だと坂道がどの程度なのか実感することができないし、駅までの往復の歩道がどんな感じかも全然わからない。物件だけに注目するのではなく、自分の足で周辺環境をしっかり確かめることが大切です」(Aさん)

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