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【進化するがん治療】まず選択すべきは健康保険の対象の標準治療 「がんが消えた」の宣伝文句や「がんに効くサプリメント」などには要注意

罹患者数に比べて死亡者数の増加は鈍い

罹患者数に比べて死亡者数の増加は鈍い

主治医から提示された治療方針に納得できなかったら…

“ウソ情報”がはびこるのは治療法だけではない。村上さんは、がんに効く食品も存在しないと語る。

「がんが食品で消えたというエビデンスはありません。食事に気を配ることは悪いことではありませんが、がんが消えることを期待して、特定の食品を摂るのは意味がありません」

 むしろ体に悪影響を及ぼすことすらあると注意を促すのは医療経済ジャーナリストの室井一辰さんだ。

「“がんに効くサプリメント”はウソ。そればかりかサプリメントに含まれるアミノ酸が、すい臓がんリスクを高めるというデータすらある」

 もし主治医から提示された治療方針に納得できなければ、セカンドオピニオンを受けるのも手だと若尾さんはアドバイスする。

「先生に嫌われるのではと心配する人もいますが、納得して治療に集中するために、別の医師の意見を聞くのはいいことです。実際はセカンドオピニオンの意見が主治医と同じで、最終的に主治医に治療してもらったケースがほとんどです。少し疑問や心配があるような場合は、セカンドオピニオンではなく、がん相談支援センターを訪ねてみるのもいいでしょう」

 確かな知識をもとに、向き合っていきたい。

(了。第1回から読む

※女性セブン2024年3月14日号

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