ゲーム環境にしてみたらぴったり
学習机の用途はテレワーク用に限らない。IT企業勤務の40代男性・Bさんは、離婚を機に、神奈川県にある実家に戻った。自身について、「子供部屋おじさんライフを満喫中」と言い、学習机も健在だ。
「昭和の時代に売られていた学習机は、いい材料で、作りがしっかりしているんだと思うんです。使わなくても、捨てるのがもったいないと思うほど、素人目にも質のいい木材を使っているのがわかる。親は親で、僕以上に“思い出が詰まっている”と処分できなかったようで、そのまま残してありました」
そんなBさんは、学習机の引き出しから当時熱中していたゲームソフトを発見したのをきっかけに、ゲーム熱が復活。ゲーミングPCを購入し、学習机にゲーム環境を整えている真っ最中だ。
「机には奥に棚があるし、作業スペースの真下には引き出しがついている。ここの箇所の引き出しって、オフィスのデスクにはあまり見かけないように思いますが、ちょっとした小物や書類などをバンバン入れられるので、すごく便利なんですよね。
一度地元の友人が何人かで家に来たことがあるのですが、男友達は『すげえ!』と面白がってくれました。女友達は『何やってんの?』と半笑いでしたが……。でもいいんです。僕が学習机を活用しているのを見て、親もなんだか喜んでいるようです。ただ、さすがに椅子だけはしっかりとしたゲーミングチェアを買いました」(Bさん)
学習机のメリットを生かし、愛用し続ける“学習机おじさん”。人にどう思われようと、機能や利便性をしっかり見極められる、しっかりした考え方を持っているのかもしれない。(了)