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実家の子供部屋で学習机を使い続ける「学習机おじさん」の思い テレワークでドン引きされても「頑丈で便利」「親も喜んでくれています」

大人になっても十分使える学習机(写真:イメージマート)

大人になっても十分使える学習机(写真:イメージマート)

 社会人になっても実家の子供部屋で過ごす男性のことを「子供部屋おじさん」と呼ぶ向きもある。在宅勤務になれば、その子供部屋で仕事することになるが、そこには自身が幼少期に買ってもらった「学習机」が鎮座したままという人もいる。そんな学習机を使い続ける男性たちの生態と本音に迫った。

テレワークで「物持ちがいいですね」「さすが実家」

 金融機関に務める30代男性・Aさんは埼玉県にある実家暮らし。高校まで埼玉県で生活し、都内の大学を卒業。実家から出たことは一度もない。

「自分の部屋には学習机とベッド、本棚があります。ベッドは何回か買い替えていて、本棚は大学時代に買ったものですが、学習机は小学生の時に買ってもらったものをずっと使っています。学習机は頑丈だし、引き出しなどの収納も充実していて、PCはもちろん書類もたくさん置けて便利。勉強に向いているんだから仕事用にも向いてるんだなと、在宅勤務に使いながら変に感心していました」

 テレワーク用のデスクとして、学習机を重宝していたAさん。ある日のオンライン会議の時に、同僚たちにバレてしまったという。

「スマホで、チームで行う顔出しのオンライン会議に参加しながら、パソコンで資料を立ち上げていたんです。すると、ふと『Aさんってもしかして学習机?』という女性の同僚の声があがりました。どうやら、スマホが傾いて、学習机の奥にある本棚が見えてしまったようなんです。

 そこには僕が小学生の時に工作で作ったセロハンテープカッターやペン立てがそのまま置いてあったことからも、学習机であることがバレてしまいました。

 さらには『物持ちがいいですね』と言う人が出てきたり、『なんで買い替えないの?』『さすが実家』『デスクマットは?』『ドン引きなんだけど~!』とか、口々にイジられました。それ以来、“学習机おじさん”というあだ名がつきました……」(Aさん)

 それでもAさんは、学習机が大好きなのだという。

「実家に住めるなら住んだ方が得なのと同じ。使えるなら使ったほうがいいじゃないですか。なんならSDGsだと褒めてもらいたいぐらいです」(Aさん)

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