投資

橘玲氏が解説する「新NISAの合理的な活用術」 コスパ・リスパ・タイパを最大化する長期積立投資のメリット

新NISAをうまく活用するには「タイパ・コスパ・リスパ」に注目したい(イメージ)

新NISAをうまく活用するには「タイパ・コスパ・リスパ」に注目したい(イメージ)

 新NISA(少額投資非課税制度)は運用益や配当金が無期限で非課税となる、投資家にとってたいへんお得な制度だ。個人投資家であれば、長期投資でゆっくりと資産を形成することも可能になるだろう。では、新NISAをどう活用するのが合理的なのだろうか。金融・人生設計に関する著書が多数ある作家・橘玲氏が、自らも実践する投資法を解説する。【前後編の後編。前編から読む

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 具体的に新NISAをどう使えばいいか。それを考えるときの重要な指標が「コスパ(コストパフォーマンス)」「リスパ(リスクパフォーマンス)」「タイパ(タイムパフォーマンス)」の3つだ。

3つの要素から考える合理的な投資術

3つの要素から考える合理的な投資術

 新NISAは税コストがかからないのできわめて投資のコスパが高いが、それに加えて信託報酬など手数料コストの低いインデックス型ファンドに投資するのが王道。

 次にリスパだが、ファイナンス理論は、あらゆる金融商品のなかでインデックスファンドが、リスクに対するリターンの比率(投資効率)がもっとも高いことを証明した。

 さらにタイパでは、1日24時間という限られた時間資源のなかで、銘柄選択に悩むコストを最小化しなければならない。だとしたら、長期に積立投資をするファンドを1つか2つに決めてしまうのがもっとも効率がいい。

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