親のSNSに自分に対する愚痴が延々と
女子校に通う高校生のBさんは、親のSNSアカウントを見つけてしまい、その投稿内容にショックを受けたと明かす。
「親がお風呂に入っている時にパソコンを使っていたら、別のタブでXのアカウントが開かれたままになっていて、ついつい見てしまったんです。
すると、延々私に関する愚痴が書かれていました。『子育てがこんなに大変だなんて思わなかった』『仕事で疲れてこれから夕食作り。忙しいのに娘がワガママでイライラする』とか、『言うことを聞かない』とか、『成績が悪い。こんなことでは慶応には入れない』とか……。
愚痴じゃなくてもネタにしていることに変わりはなく、遡っていくと、私の顔写真をあげて、『将来、二重にしないとかわいそう』とか、私や弟を“盗撮”したうえで、『上の子は反抗期で今日は泣き叫んだけど、泣きたいのはこっち。下の息子は可愛い』みたいな投稿もあって、そうしたもののなかに、やたらいいねがついている投稿があったんです。
正直固まりました。その投稿には、『仕方ない』『そういうものだよ』というリプがたくさんついていて、大人が大嫌いになりました」
辛い胸中を吐露するBさんの嘆きは止まらない。
「大人はSNSなんかに愚痴を吐き出せていいですよね。私はまだスマホも持たせてもらえないし、部屋に閉じこもって漫画を読むのが精一杯。親だって大変なんだとか言うのかもしれませんが、おばあちゃんとかの時代にスマホとかパソコンはなかったわけで、その時代の親は別にそんなふうに愚痴を言ってないわけでしょ? 今は早く家を出たいと、それだけを考えています」(Bさん)
今では親のSNSアカウントを興味本位で見たことを後悔しているとともに、こんな形でデジタルタトゥーが残ることについて嫌悪感を抱いているそうだ。
「子供は親の所有物なのでしょうか? 親のアカウントに掲載された自分は消せないのでしょうか? 私自身が投稿していなくても、ネット上に残る気持ち悪さがあります」(Bさん)