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セルフネイルにセルフ脱毛も提供…「『chocoZAP』って結局なんですか?」RIZAPグループ社長に素朴な疑問をぶつけてみた

「せっかく一歩踏み出した人に、嫌な思いはしてほしくない」と繰り返す瀬戸氏

「せっかく一歩踏み出した人に、嫌な思いはしてほしくない」と繰り返す瀬戸氏

 運動習慣をつけたい、でも“ガチ”なジムは気後れしてしまう──。そんな悩みを抱える人々にとって、「1日たった5分の『ちょいトレ習慣』」を謳う初心者向けコンビニジム「chocoZAP(チョコザップ)」がハマっているようだ。2022年7月にサービスを開始した同ジムは、月額2980円(税抜)で24時間365日通い放題という気軽さが魅力。RIZAPグループ株式会社は2月14日に開催した決算説明会で、「chocoZAP」が会員数112.4万人(アクティブ会員のみ)、店舗数1333店となり、単月黒字化を達成したことを発表した。

 しかし、トレーニングマシンに加えて、セルフエステ、セルフ脱毛、セルフホワイトニング、セルフネイルなどとジム内で提供されるサービスを増やしていくことに対して、SNS上では〈どこへ向かっているんだ〉と戸惑い混じりのツッコミも寄せられている。「chocoZAP」事業はどこを目指しているのか? RIZAPグループ株式会社の代表取締役社長・瀬戸健氏にインタビューした。

「筋トレブームと言われていますが、自分の周りにムキムキの人がどれだけいますか(笑)? 今の社会って、みんな忙しいじゃないですか。ただでさえ仕事などで大変なのに、プライベートまで頑張りたくない。できるなら、ゆっくりのんびり過ごしたい。それは自然な感情です」(瀬戸氏、以下同)

 RIZAPの創業者となると、マッチョでイケイケな“いかにも”な実業家像をイメージする人もいるかもしれないが、瀬戸氏の醸し出す雰囲気はあくまで穏やかだ。彼は、「せっかく一歩踏み出した人に、嫌な思いはしてほしくない」と繰り返す。

「運動に自信がない人にとって、上級者たちが慣れた様子でダンベルを上げ下げしているジムは怖いし、どうしても遠慮してしまう。同じ会費を支払っているのに、他の会員に引け目を感じてしまうとか、なんとなくマシンを譲らないといけないような気持ちになってしまうとか、嫌じゃないですか。

 でもジムにいるみんなが初心者だったら、『自分もやってみようかな』と興味を持ちやすいですよね。だから、『chocoZAP』では、あえてガチな人には物足りないくらいのマシンの設定にしています。だから、SNSで『意識が低いジム』のように言われているのは超ウエルカムです。もともと運動嫌いの人がスタバ片手に『chocoZAP』で数分でも運動してくれるなんて、すごくうれしい話じゃないですか。SNSでそういった投稿を見ると、『しめしめ』と感じます(笑)。

 既存のフィットネス業界では、『運動とはこうあるべき』や『正しいやり方はこうだ』のような意識が強くありました。でも、『お客さんに少しでも健康になってもらう』という目的を達成できるのであれば、そのための手段は本来なんでもいいはずです」

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