賞品の告知、来店イベントの告知などは可能
来店イベントの告知においても、特定の機種をすすめするような内容、高設定を示唆する内容などは一切禁止となる。
「賞品に関する広告宣伝と同じで、来店イベントの広告においても射幸心を煽るような内容はNGです。パチンコ・パチスロ系YouTubeのなかには、“公約”として一部の機種に高設定が入るなどと明言したうえで来店イベントを行うケースがありましたが、今後はそれもアウトになります。
また、現状の“晒し屋”については、ホール側から設定情報を提供してもらい、それを発信するケースが多かったんですが、もちろんそういった行為もNG。ステマもダメで、設定示唆もダメということになると、晒し屋そのものが成立しなくなると言えそうです。
一方でライターやYouTuberが来店中に実践の状況をSNSに投稿することもあり、そういった部分がどこまで規制されるかは難しい部分もあるでしょう。もちろん直接的な表現で『高設定を打っている』などと投稿するのはNGですが、間接的な表現ならOKとなる可能性もある。このあたりのルールは徐々に固まっていくことかもしれません」
賞品の告知、来店イベントの告知などは可能だが、設定状況の示唆や大当たりを連想させるような表現がNGというのが、今回の広告宣伝ガイドライン(第2版)の重要な部分と言えそうだ。
「広告宣伝のルール緩和は、ホールの集客にはプラスの影響を与えると思います。とはいえ、これまでもルールの隙間をついて、際どい広告宣伝をするホールがあったのも事実。そういったホールがあると、また規制が厳しくなっていく可能性も高いでしょう。全国のホールが足並みをそろえてしっかりルールを守っていかないことには、ルール緩和の意味がないということです」
パチンコホールの閉店ラッシュが続いているが、広告宣伝ルールの緩和と健全化で、その苦境を切り抜けることができるのか、注目したい。(了)