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【損切りは最も愚かな行為です】資産800億円・清原達郎氏の投資術 株が下がった時の選択肢は「もっと買う」か「放置する」の二択

800億円を超える個人資産を築いた投資家・清原達郎氏(C)野口博

800億円を超える個人資産を築いた投資家・清原達郎氏(C)野口博

テーマ型投信には絶対に手を出すな

 証券会社が盛んに勧めてくるのがテーマ型投資信託。自動運転や仮想現実、宇宙開発などテーマごとに銘柄をまとめたファンドだが、清原氏は「絶対に買ってはいけない」と警鐘を鳴らす。

「テーマ型投信が発売されるのは、そのテーマが話題になり株価が頂点もしくは頂点近くに達した時です。天井の値段で買わされてそれ以上の上昇が望めず、後は下がるだけ。テーマ型投信を買うのは最悪の選択です」

 巷で流行しているテーマ型投信のなかで特に危険なものは何か。

「いま一番危ないのは『半導体』と『生成AI』でしょうね。すでに注目されすぎているテーマにチャンスはありません。我々の投資方法はそれと真逆で人気が出て株価が上昇しすぎたら売却です。これを『パーティが始まったら我々は帰る』と言っています」

損切りはするな

 所有する株の価格が一定以上下がったら一部を売却して「損切り」することが投資のセオリーとされる。だがここでも清原氏の考えは逆を行く。

「株式投資で一番やってはいけないことは下がった時に売ること。損切りは最も愚かな行為です。持っている株が下がった時の選択肢は、『もっと買う』か『放置する』かの二択のみ。暴落時にパニックになって売ってしまったら、投資はその時点で失敗です」

 2008年のリーマンショックの際、清原氏のファンドは莫大な損失を出して破綻の危機を迎えたが、「突発性の不況は必ずと言っていいほどその後V字回復となる」と固く信じ、自身の全財産30億円を小型株につぎ込んで買い増した。結果、株価が回復して大きなリターンを得ることができた。

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