テレワークの普及により、カフェでパソコン作業をする人は特段珍しい光景でもなくなった。カフェ側も電源やWi-Fiを完備するなど、そうした需要に対応しているが、なかにはオンライン会議や配信など、ビデオ通話をする人たちもいる。そうした人たちに対し、密かに不満を抱いている人たちもいるようで……。カフェテレワークのマナーについて、あらためて考えてみたい。
オンライン面接で大きな声で大学名と名前を
IT企業勤務の40代男性・Aさんは、もともとカフェで仕事をすることも多かった。しかし、コロナ禍以降急速に広がった「カフェテレワーク」のマナーが気になるそうだ。
「基本的にカフェで仕事をする時は、資料作成やネットで調べ物といった作業が中心です。電話は、カフェのルールでNGになっている場合はもちろん外に出ますし、断り書きがない場合でも周囲の雰囲気を見て外に出て通話します。ちょっとしたものなら店内で対応しますし、ケースバイケースですね。ただ、電話ならまだしも、オンラインで人と話をしている人がいるのには驚きます」
Aさんは、「情報漏洩につながるのはもちろん、オンライン通話だとどうしても声が大きくなって周囲に迷惑になる」と指摘する。それは、学生・社会人問わず、共通するところだという。
「いろんなケースを見ますよ。最初に遭遇したのは、オンライン面接をしている学生でしたね。大きな声で大学名と名前が丸聞こえ。やはりオンラインでも面接だと声を張ることになり、とても耳障りでした。
オンラインミーティング中の人もいましたね。K大生のようで、自身が超大手企業に内定した経験から後輩に、ガクチカや志望理由、いろんな企業について有望とか落ち目とかをドヤ顔で語っているのが丸聞こえ。企業関係者がどこにいるかわからないのに……」(Aさん)