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「誘われても行きません!」花見が苦手な人たちの本音と事情 「人混みやマナーの悪さに気が滅入る」「とにかく寒い」「花粉症でそれどころじゃない」

インスタ投稿者が桜の前で何度も撮り直し

 マナーといえば、花見の名所である川沿いに住むカフェ店員の30代女性・Bさんは、「インスタに投稿する人たち」が押し寄せてきて、辟易としていると明かす。

「桜の美しさを報告する投稿なんでしょうけど、自分がきれいに写っていないとイヤみたいで、何度もポーズをつけて撮り直し。配信者さんか何かわかりませんが、わざわざ着物っぽい服を着てかつらをつけて橋の上で写真を撮っている人もいますね。撮影は自由かもしれませんが、川沿いに桜が咲いているので、そういう人がいると、歩行者の渋滞が起こってしまって、結構迷惑なんですよね……。

 住んでいる地名を言うと、よく『じゃあ桜の季節はきれいだね』とか羨ましがられるんですけど、私はこの時期、桜どころじゃありません。自宅に帰るのが憂鬱になるときもあります」

「震えながら冷たいドリンクを飲むのはごめん」

 不動産会社勤務の30代女性・Cさんは、「長丁場の花見が苦手」だという。

「朝早くから場所取りして、夜まで居続けるような花見は無理ですね。しかも、お花見シーズンは天候が変わりやすく、雨に降られることや急に寒くなることもある。寒いとトイレが近くなるのに、会場近くの女子トイレは大混雑するし、トイレへの行き帰りで酔っ払いに絡まれたこともあり、花見に良い思い出がありません」

 仮に数時間であっても、レジャーシートを敷くような花見のスタイルは、「職場でもプライベートでも断りたくなる」そうだ。

「はっきりいって、あれで桜を愛でている人っていないと思うんですよ。どちらかというとお酒を飲むための口実とか、子供を遊ばせるためのイベントとしてのお花見ですよね。どちらにも参加したことがありますが、いろいろ持ち寄らないといけないし、もう一度言いますけど、いつも寒い(笑)。地面に座っているので、底冷えもしてきますし、コートを着て震えながら冷たいドリンクを飲むのはもうごめんです。

今年お花見をするとしたら、日中、通りすがりに『きれいだね~』なんて言いながら桜を見るぐらいがちょうど良いですね」(Cさん)

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