地球温暖化が二季化をもたらすメカニズム
地球温暖化はなぜ起こり、日本にどのように二季化をもたらすのか? そこで別掲A図を見ると、約200年前と現在で、大気中の温室効果ガスの量が異なっていることがわかる。
約200年前の地球より現在の方が大気中のCO2が多く、温室効果ガスで気温が上がる
2009年頃までは、北極地点と赤道地点との温度差は平均45℃くらいで、そうした時代は別掲B図のように偏西風が強くまっすぐ吹いたが、北極の温暖化が進み、赤道との温度差がなくなってきた現在は、偏西風の吹き方が弱く蛇行している。それが別掲C図だ。
温暖化以前は北極と赤道の間の温度差が大きく、偏西風はまっすぐ強く吹いた(図B)。北極の温暖化が進むと赤道との温度差が小さくなり、偏西風が弱くなって蛇行する(図C)
「風には、温度差がないと流れが遅くなる特性があり、日本付近は偏西風が大きく蛇行。偏西風の北が寒気、南は暖気の領域で、地理的条件から偏西風の南にあたる日本の夏は暑くなります。
すると猛暑の直射日光で海水が熱せられ、日本近海では高い海水温が9月から11月頃まで続く。それが二季化の第一の要因です。さらに、熱帯から来る黒潮と、その分岐の対馬海流が従来より北上するのが第二の要因です」
本来なら八丈島付近から東へ抜ける黒潮が、近年は岩手付近まで北上する。そうした海水温と海流の影響で、日本の二季化に拍車がかかっている。