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【日本の四季が二季化】春と秋が極端に短くなることで気候はどう変わるか? 「5月からセミ」「7月は豪雨増」「8月は灼熱の酷暑」「紅葉は12月」の未来

日本の1年はこうなる

日本の1年はこうなる

5月にセミが鳴き、7月に豪雨が増える

 立花さんによれば、二季化で春と秋が極端に短くなると、別掲の表のように5月からセミが鳴き、7月に豪雨が増え、8・9月は灼熱の酷暑となり、紅葉は12月に色づくようになるという。

 さらに昨年はエルニーニョ現象(南米ペルー沖の海面水温が上昇した状態が続く現象)の年なのに、日本では記録的猛暑の夏になった。それも従来にない異変だ。

「エルニーニョ現象が起きると日本は冷夏になり、ラニーニャ現象(逆に東太平洋の同海域で海面水温が低めになる現象)なら猛暑になるというのは教科書にも書いてある定説です。

 しかし昨年は地球全体の海水温が高く、エルニーニョ理論で説明できないニューノーマル化が起きました。

 そうした事態を少しでも緩和させるために私たちがすべきは、愚直に見えるかもしれませんが、身近な生活様式を変えていくことです。

 たとえば、『こまめに電気を消す』『自転車に乗る』などのほか、『なるべく地元の野菜を買う』『普段は仕事帰りや駅前で買い物し、週末はまとめ買いする』『行きすぎた車利用をやめ、歩く』といったことです。

 1人が100の努力をするより、100人が1の努力をする方が、地球を変えていくきっかけになるでしょう」

【プロフィール】
気象学者・立花義裕さん/三重大学教授。生物資源学研究部 共生環境学科 地球環境学講座 気象・気候ダイナミクス研究室。世界規模での異常気象を研究する。

取材・文/北武司 イラスト・作図/勝山英幸

※女性セブン2024年4月11日号

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