投資熱が高まるいま、初心者を食い物にしようとする罠も増えているのだ。
「もっとも注意が必要なのは、いまテレビなどでも盛んにCMが流れている銀行や証券会社の『ラップ口座』。複数の投資信託に分散して投資を請け負うとうたっていますが、その実は口座の管理手数料と投資信託の運用手数料が二重にかかる“ぼったくり”としか言いようのない商品です。
また、新NISAと偽って高齢者に詐欺商品を売りつけようとする輩や“偽サイト”にも要注意。なお、私はSNSをやらないので、もし私を名乗るアカウントを見つけたとしたら、それはすべて詐欺です」
高齢になったら資産を減らさないことを意識すべき
焦って投資を始めてダマされたり、間違った方法で資産を減らしたりすることこそ、いちばんの損だ。
「日本のインフレ率は諸外国と比べればたかが知れているので、資産をすり減らしてまで株を買う必要はありません。特に高齢になったら、資産を増やすことよりも減らさないことを意識すべきでしょう」
40年間にわたって株式市場を見つめてきたプロの言葉。胸に刻んで、冷静かつ的確に、大切な資産を守って備えよう。
※女性セブン2024年4月11日号