松屋フーズは4月2日から一部商品について、一律100円の値上げを実施した。対象商品は「牛焼肉定食(プレーン)」690円から790円、「カルビ焼肉定食(プレーン)」730円から830円、「キムカル丼(並盛)」590円から690円など6品目。値上げ理由は、「原材料価格の高騰や光熱費、人件費、配送費、包材費などの上昇」「為替変動の影響」だという。このご時世、値上げは仕方ないというムードもあるが、定番商品のいきなりの100円幅の値上げに、松屋ファンたちからは残念がる声も上がっている。
「個人的に“松屋離れ”が加速しそう」
IT企業勤務の30代男性・Aさんは、学生時代から牛丼チェーン店なら「松屋推し」で、社会に出てからもよく利用していたが、ここ最近は「あまり行かなくなった」という。
「松屋といえば定食という印象が強く、うまトマハンバーグ定食や牛焼肉定食が好きです。これまで『値上がりしてもまだ安い』と思って通っていましたが、1年前(2023年2月)に牛焼肉定食に大根おろしが付かなくなり、100円(以下、価格はすべて税込み)で別売りになったのはショックでしたね。大根おろしが必要な人には実質値上げです」
Aさんは今回の値上げを知り、「個人的に“松屋離れ”が加速しそう」だと話す。
「うまトマハンバーグ定食は830円。10年ちょっと前は580円くらいだった記憶があるのに、ほぼ1.5倍です。牛焼肉定食も同じくらいの値段だったと思うんですが、今回の値上げで790円。大根おろし込みで今や890円です。価格帯がファミレスに近いレベルになってきました。もちろん松屋には松屋しかない魅力があるけれど、徐々に足が遠のきそうです」(Aさん)