約束しているのに、ギリギリになってキャンセルする「ドタキャン」。ビジネスの場合、計画していた進行スケジュールが崩れるばかりか、従業員の負担が増えたり、顧客の不利益につながったりすることもある大きな問題だ。だが、周りに与える影響を知ってか知らずか、ドタキャンを繰り返す人は少なくないようだ。ドタキャンに振り回されている、もしくは振り回されたことのある人たちに話を聞いた。
シフトに多く入りたがるくせにドタキャン
販売職の20代女性・Aさんは、ただでさえ人手不足なうえに、自分が勤務できる日を申告する「シフト制」が機能していないと嘆く。
「シフト制なので、それぞれの予定に合わせてシフトを組みます。できる限り申告された通りに作成していても、ドタキャンが必ず発生します。もちろんやむを得ないこともあると思うのですが、極力事前に相談してほしいというのが本音です」
Aさんは「体の不調は誰にでもあること」と前置きしつつも、ドタキャン理由として厄介なのは、「やっぱり体調不良」とぼやく。
「人員が限られている中でシフトを作っているのでドタキャンは痛手です。理由はさまざまですが、学生だとテストが近いから、フリーターだと他のバイトとかぶっていたとか……。ひどかったのは、勤務開始時間になって、LINEに一言だけ『体調が悪いので休みます』と送ってきた男性社員です。
彼はシフトに多く入りたがるくせに、月に2~3度『体調不良』でドタキャンや早退を繰り返しています。体調が悪くなる傾向がある人は、それを自覚してシフトを入れてほしいというのが本音です」(Aさん)