子供部屋を親が掃除する
「何でもやってあげることが愛情ではありません。親として大切なのは子供がひとりで生きていくための力を身につけさせること。そのためにも小学生以降の子の部屋の掃除はしてはいけません。最初にやり方を教えて、できるようになるまで見守り“日曜に掃除をする”などルールを決めたら、後は静観を。手本になるよう、ほかの部屋をきれいにしておくのも鉄則」(石阪さん)
来客用の布団・座布団を持つ
「来客の多い家庭なら別ですが、そうではないのなら、一年に一度使うかどうかわからないものに収納スペースを使う必要はありません。湿気やカビ、ダニの温床に。持っておくなら、折りたたんで小さく収納できるエアーマットで充分。布団類はいま、レンタル品も充実しています」(石阪さん)
座布団は、お客さまも使えるようないいものを普段使い用に選んで丁寧に使おう。同じ理由で、五月人形やひな人形の所有も見直すべきだという。
最新家電の購入をためらう
家電は故障しない限り何十年も使い続ける人が多いが、期間を決めて最新のものに買い替えるのがおすすめ。利便性と省エネ性能が向上しているからだ。
「年を取ったら余計に、ロボット掃除機などを活用し、任せられる家事は任せてしまいましょう」(浅倉さん)。
【プロフィール】
家事研究家・翻訳家 佐光紀子さん/重曹や酢など自然素材を使った掃除講座のほか、翻訳家としての経験から海外の家事事情などの研究も行う。『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』(光文社新書)など著書多数。
時間管理術研究家・料理研究家 浅倉ユキさん/「主婦のストレス値を下げる」をテーマにさまざまな事業を展開。「全日本ズボラ主婦連盟」の代表を務める。近著に『あな吉さんの家事をやめても愛されるズボラ主婦革命』(1万年堂出版)。
片づけアドバイザー 石阪京子さん/宅地建物取引士、不動産会社の経営者として家づくりにかかわるなか、顧客のための「片づけメソッド」が評判を呼び、現在は全国各地でレッスン・講演を行う。近著に『人生が変わる 紙片づけ!』(ダイヤモンド社)。
シンプルライフ研究家 マキさん/「ムダな物を持たない、ムダな家事はしない」をテーマに、シンプルで心地よい暮らしを発信するYouTubeチャンネルやSNSが人気。『なくす家事』(KADOKAWA)など著書多数。
取材・文/植木淳子 イラスト/なとみみわ
※女性セブン2024年5月2日号