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JR東日本が参入する金融サービス「JRE BANK」をお得に使い倒す方法 給与振込口座に指定しなくても多くの特典を得られる

「どこかにビューーン!」やグリーン車利用券も

 こうした傾斜配分は、もう一つの特典である「どこかにビューーン!2000ポイント割引クーポン」にも適用される。「どこかにビューーン!」とは、事前の行き先が不明な代わりに、JRE POINTでJR東日本の新幹線で1往復できるサービス。通常利用の東京・上野・大宮発の場合は1往復6000ポイントとなっており、これでもすでに割安なのだが、JRE BANKでの優待では、そこからさらに2000ポイント割り引かれ、4000ポイントで往復することができる。

 条件とクーポンの枚数は次のとおりとなっている。

・資金残高50万円以上で口座をビューカードの利用代金の引き落としに使用し、なおかつ口座を給料・賞与・公的年金の受け取りに使用した場合→【年間6枚】

・資金残高50万円以上で口座を給料・賞与・公的年金の受け取りに使用した場合→【年間4枚】

・資金残高50万円以上で口座をビューカードの利用代金の引き落としに使用した場合→【年間2枚】

 さらに資金残高が50万円以上あれば、すべての人に提供されるのが、首都圏の普通列車自由席Suicaグリーン券である。これが年に4枚提供される。自由席で近場へ2往復分のグリーン車利用が可能となるわけだ。このグリーン券は青春18きっぷとの併用も可能だ。普通列車のグリーン券は2024年3月に大幅な値上げがされ、101km以上(東京から熱海・高崎・宇都宮など)は1550円かかる。これだけでも年間6200円分の価値があるといえる。

 4つ目の特典として、JR東日本グループ会社のさまざまな特典がある。このうち面白いのが、資金残高が50万円以上ある人を対象に、JRバス関東が運営する高速バス、マロニエ新宿号/マロニエ東京号(東京・新宿~佐野間)の片道料金無料クーポンプレゼントだ。金額は1600円相当となる。

特典をすべて使うのはハードルが高め

 結論としていえるのは、JRE BANKでおすすめなのは、資金残高50万円を下回ることがないように維持したうえで、口座をビューカードの利用代金の引き落としに使用するようにすることだ。

 この状況だと以下の特典が得られる。

【1】JRE BANK優待割引券(4割引)が年間2枚=1往復分
【2】どこかにビューーン!2000ポイント割引クーポンが年間2枚=2往復分
【3】普通列車自由席Suicaグリーン券が年間4枚=2往復分
【4】東京・新宿~佐野の高速バスが片道1枚

 つまり、これをフル活用するには、年に遠出を3回、近郊に2回、佐野に1回行くことになる。これでもすべて使うのはなかなか高いハードルではないだろうか。一方で、JR東日本をある程度利用する人にとっては、使い方次第でかなり金銭的メリットの高い特典であることはまちがいないだろう。

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