キャッシュレス元年と呼ばれた2019年以降、老若男女にすっかり浸透した電子マネー。2020年11月、三井住友カード株式会社より、ある調査結果が発表された。
《60~70代のシニア世代のうち、2人に1人が電子マネーを使いこなしている》
新型コロナウイルスの影響で“なるべくお金を触りたくない”と使うようになったという人も多いだろう。だからこそ、電子マネーを使いこなしたいところ。その基本を学ぶのはいまからでも遅くない。
使いのは1~2種に絞ってポイント分散を阻止
電子マネーとはその名の通り「電子化されたお金」。Suicaなど交通系ICカードや、スマホにアプリを入れてかざすだけの「IC決済(非接触型決済)」、スマホ画面に出したQRコード(バーコード)を読み取る「QRコード決済」など多岐にわたる。利点は「ポイント還元」という仕組み。電子マネー決済において、ポイントが付与される機会は【1】買い物の決済時、【2】対象クレジットカードから決済アプリへの入金(チャージ)時の2回ある。決済アプリと相性のいいクレジットカードからチャージを行うことで、ポイントの2重取りが可能となり、買い物をすると自然に得をするのだ。
「多くの電子マネーを併用するとポイントが中途半端になってしまうので、生活スタイルや使用しているクレジットカードに合わせて1~2つに絞るのがコツです」と説明するのはポイ探代表取締役の菊地崇仁さん。では、群雄割拠の電子マネーのうち、どれがいちばんオトクなのだろう。
「スマホに登録して使用する『モバイルSuica』がおすすめです。登録店舗で買い物すればポイントが貯まるだけでなく、ビューカードでチャージすれば1.5%のポイント還元が受けられます。顔認証やタッチ認証が必要なく支払い時のスムーズさが段違いです」(菊地さん・以下同)