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【YOASOBIの米国進出】その背景にある“ソフト産業に注力してきた”ソニーの戦略 グループ全体の営業利益の約6割がエンタメ分野

YOASOBIの米国進出はソニーにとって“凱旋”でもあった(時事通信フォト)

YOASOBIの米国進出はソニーにとって“凱旋”でもあった(時事通信フォト)

 日米首脳会談に合わせて開催されたホワイトハウスでの「公式晩餐会」に招待された男女2人組の音楽ユニット・YOASOBI。結成わずか5年の2人を羽ばたかせたのは、“ものづくりニッポン”の象徴・ソニーだ──。

 黒のドレスとタキシードに身を包んだYOASOBIのikura(23)とAyase(30)。晩餐会の会場ではバイデン大統領夫妻、岸田首相夫妻らと同じメインテーブルを囲み、歌を披露することはなかったが、大役を無事こなした。

 昨年発表の『アイドル』がビルボードチャートで1位を記録するなど米国でも人気だが、なぜ2人が“日本代表”に選ばれたのか。音楽ジャーナリストの柴那典氏が言う。

「YOASOBIは4月、米カリフォルニア州で開催する世界最大の音楽フェス『コーチェラ・フェスティバル』への出演と、初の米国単独公演を行ないました。ちょうどその渡米タイミングと重なったこともあり、晩餐会出席が実現したようです」

 米国で存在感を放った背景には、彼らを“商品”として売り込む企業の存在がある。生みの親である「ソニー」だ。

「ソニーミュージックが運営する小説投稿サイトで“小説を音楽化する”賞を企画した同社スタッフが、音声合成技術のボーカロイドを用いてネット上で楽曲を発表していたAyaseとシンガーソングライターの幾田りらとして活動していたikuraに声をかけ結成されました。

 当初から“小説を音楽にするユニット”として活動しています。一般的なバンドやシンガーソングライターと異なり、原作ありきのオリジナル楽曲を作っている」(同前)

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