快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた

佐川急便とASFが共同開発したBEVの軽バン「ASF2.0」試乗レポート 荷室も広々、出し入れも楽で自家用車としての可能性も広がる

サポート体制も充実し、一般利用の可能性も拡大か

 さて本来は佐川急便の事業者用として開発された車両ですが、一般ユーザーもリース販売によって「自家用」(黄色ナンバー)として購入可能です。リース契約(期間72ヵ月の場合)のCEV(クリーンエネルギーヴィークル)補助金は45万円。

 販売やメンテナンスについては「コスモMyカーリース」をはじめ、全国にある販売店が対応します。現状は寒冷地など販売店がない地域については対応ができない場合もあるそうです。

 ただ昨年末、オートバックスセブンがASFへの出資を発表。これを機にASF2.0を、オートバックスグループの店舗を活用した、展示や販売、整備やメンテナンス、そして専用のカー用品開発と販売などの可能性が高くなりました。オートバックスではさらにEV充電器設置などを含めた総合的にサポートできる体制構築の検討も始めています。これならばディーラー問題などにも安心感が生まれ、遠方へのドライブには遊び道具を積んで出掛けられそうです。

 リース車両であり、大幅な改造によってキャンピング仕様にしたり、ボディに穴を開けたりすることはできません。改造や塗装の変更などを行った場合、返却時に精算が必要となる場合があります。またラッピングなどを施した場合は、返却時に剥がす必要があります。そうした制約さえ納得すれば、このASF2.0の実用性の高さ、軽BEVとしての走りは、かなりの可能性を感じさせてくれます。

垂直に切り立ったリアゲートやボディサイドと背の高さのおかげもあり、見ただけでも積載性の高さが分かる。軽自動車規格のボディの使い勝手は狭い道路での使い勝手抜群。マツモトキヨシなどでの運用も始まっている

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ドライバー席に座ってみると乗用車として不満のないデザインや質感のインパネ。ハンドル下側の形状がフラットになっていてドライバーの乗り降りでも邪魔にならない

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約7000人の現役配送ドライバーによるアンケート結果を反映。一日走っても疲労感が少ないシートや快適性を目指して開発

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【写真】リアゲートを跳ね上げると、スクエアな空間が出現

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