街中でカプセルトイのコーナーを見る機会が増えた昨今。第4次とも第5次ともいわれるブームが到来している。1980年代のキン消し(キン肉マン消しゴム)に始まる第1次カプセルトイブームにはじまり、2020年代に入ってからは、主婦層や若い女性をターゲットにした商品も増え、人気が拡大中だ。
商業施設や駅ナカにカプセルトイ専門のコーナーが増え、コロナ禍で空いたテナントに新たにカプセルトイ専門の店が進出する動きも加速中だという。そんななか、目当ての商品が出るよう祈りながらガチャガチャと回す楽しさゆえに、その“沼”にハマってしまう人たちもいるようだ……。
平成アイテムが多数登場、懐かしさで集めてしまうアラサー女性
たとえば、昨年からカプセルトイ集めにハマり、「“カプセルトイ貧乏”になっている」と苦笑する、都内の主婦Aさん(30代)の場合。
「子どもが『クレヨンしんちゃん』とか『サンリオ』『ちいかわ』のおもちゃが欲しいというので、出先で回し始めたのがきっかけです。そのなかで、大人の私のほうがすっかりハマってしまい、“カプセルトイ貧乏”状態ですね(笑)。
というのも、私が小中学生だった1990年代から2000年代のブランドやキャラクターのカプセルトイがすごく多いんです。セーラームーンに始まり、カービィ、渋谷の『109』のブランド、初代プリクラ機のキャラクター、『エンジェルブルー』などのファッションブランドのトイまで。子ども時代を思い出してしまい、ついコインを入れちゃいますね。子どもと一緒に回せば罪悪感が半分になるので、回し始めたらやめられません。専門店では平気で5000円くらい使ってしまうこともあります」(Aさん)