「家、行っていい?」拒否したら「2000円払え」
男性からの手のひら返しに困惑した人もいる。美容師の20代女性・Bさんは、マッチングアプリで出会った男性に飲みに誘われた時のエピソードを振り返る。
「アプリ上でお酒が好きだという話になり、初対面の時に気軽な居酒屋さんに行ったんです。その時は『出すよ』と言ってくれて、素直に甘えました。乗る電車が違うので、改札で別れようとしたら、その男性が『家、行っていい?』と聞いてきたんです。
初対面ということもあってびっくりして断ったら、『じゃあさっきのお金、半分の2000円返して』と……。もともとおごられるつもりはなかったので全然払うんですが、財布からお金を出しながら、『私は2000円なんだ』という気持ちに……」
別れ際にExcelを見せられて差額を請求された
飲食業の30代女性・Cさんは、交際が終わる時に困惑したことがある。大学生の頃、30代の男性と交際していた時期があったCさん。就職とともに別れを告げた時のことを「一歩間違えたら事件だったかも」と振り返る。
「当時の彼氏との交際費用はほぼ割り勘で、私もそれが当たり前でしたが、時々競馬に買ったなどと言っておごってくれる時があったんです。すると別れる時、彼はExcelに集計していた私との交際費を見せながら『これだけ俺のほうが負担が多い』と言って差額を請求してきました。
すごく怖くて、こういう人がストーカーになるのかとも思ったし、お金で解決するんだったら払おうかと悩みましたが、それなら私の家に泊まった時の光熱費や、家にあったものを食べた時の食費を出すのか、などと言い返して逃げました。その後何ごともなく過ごせているのは良かったと思うべきですよね」
お金を投じたからといって望んだ結果が得られるとは限らない。男女関係の難しいところだろう。(了)