加齢とともに目のピントを調節する機能が衰え、小さな文字や近くのものが見えにくくなったときに使用される老眼鏡。メガネ専門店でオーダーメイドしたり、数千円程度の価格帯で販売される既製品を使う人もいるだろうが、100円ショップでも老眼鏡が販売されている。安価な老眼鏡の使い心地はどれくらいのものなのだろうか。実際に使っているユーザーにそのメリット・デメリットを聞いた。
都内に住む会社員のAさん(40代後半・男性)は、子供の頃から視力が良く、現在でも両目が1.0程度あり、ずっと裸眼で生活してきた。しかし40代半ばくらいから、近くのものが見えにくくなってきたという。
「いまでも遠くのものは余裕で見えますし、視力が下がったという感覚はあまりないです。でも本を読んだり、スマホを使ったりするときに、ピントが合わないようになってきたんです。普段生活している分には何も問題がないんですが、たとえば電化製品の説明書を読むときや、レトルト食品のパッケージに印刷されている作り方を見ようとすると、文字が小さすぎて何が書いているかよくわからない。ついに老眼鏡を使うようになりました」
Aさんはメガネ専門店に行き、5000円程度の老眼鏡を購入。自宅の書斎に置き、読書などの際に利用している。
「既製品なので自分に合うかどうか不安な部分もありましたが、お店で試着もしてから購入したので、特に問題はなかったです。とはいえ、そもそもメガネをかけて過ごしたことがほとんどないので、長くかけていると疲れてしまう。読書をするときも老眼鏡をかけ続けるのは、せいぜい30分くらいです。疲れたら老眼鏡を外しています」(Aさん)