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「えっ!タダじゃないの?」“余ってるから譲る”と言われた人がお金を請求された時の驚きと不満 「先に金額を言わないのはずるい」「友人をフリマサイト代わりに使うな」

「余っているライブチケット」に二重の罠

 商社勤務の30代女性・Cさんは、学生時代からの友人に「ドームでのライブチケットが1枚余っていてこのままだとムダになるから、行かない?」と誘われたことがあるが、「二重の罠があった」と苦笑する。どういうことか。

「有名なアメリカ人歌手のライブでした。処分されるのはもったいないので、別にファンでもないけど行ってあげようという気持ちで、ドームに向かったんです。すると、なんと左右は知らない人で私は一人。友人に『行かない?』と聞かれたから、てっきり一緒に行くものだと思ってしまいました。慌てて連絡をとると、自分は前日に行ったから行かないんだそうで……。ファンでもないのに、一人で楽しめというのは酷ですよね? 

 さらに後日、チケット代として1万円を請求されました。定価です。こっちが時間使ったんだからむしろバイト代がほしかったぐらい(笑)。転売ができない、したくないからといって、余り物を身近な人に売りつけないでほしいです。これからは『それってタダってこと?』『一緒に行くの?』などとった事前確認が必須だと心した事件でした」

「譲る」と言いながらも先に金額を伝えない心理

 最後に、「譲る」と言ったことがある側の言い分を。

 金融機関勤務の30代女性・Dさんは、アイドルのコンサートチケットを入手するため抽選に複数応募したところ、「当たりすぎ」てしまったため、余るチケットをどうにかしなくてはいけなくなった際、知り合いに「譲る」と手当たり次第に連絡しまくったことがある。その時の心理はどのようなものだったか、Dさんが明かす。

「『余ってるんだけど、行かない?』とか、『余ってるので譲ります』といった文言だったと思います。先に金額を言わないのは……金額云々じゃなくて、やっぱり少しでも興味がある人に渡ったらいいなという気持ちからですね。そこで興味を示した人にだけ金額を伝えたほうが、あまり損をしない気がするというか……。一度『興味がある』と言ってくれた人は、金額を聞いて『それならやめる』とはあまり言わないと思うので」

「譲る」には与えるだけでなく、「売る」と言う意味もある。どちらのニュアンスか、確認しないと、「話が違う」という事態が起こり得る。日本語の難しさには気をつけたい。(了)

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