家計

家電量販店での値下げ交渉“する派・しない派”それぞれの考え方 「勉強できへんの?」でまず交渉、「値切る姿が恥ずかしい」と夫婦げんか

値下げ交渉に応じにくくなっている店側の事情も

 メーカー勤務の50代男性・Bさんは、「家電量販店は値切りありき」という認識だ。Bさんの狙い目は「冷蔵庫、テレビ、洗濯機、エアコンなどの大型家電」なのだという。

「小型家電は、大幅な値下げも期待できませんからね。大型家電で値が張るものは、『これもセットで買うから』とか、『これぐらいの金額になるんだったら、ワンランク上のモデルを買う』などと言って、多少の値引きを期待します。交渉の結果、端数を値引きしてもらったり、配送料や設置手数料をサービスしてもらったりしたことがあります。

 ただ最近はお店側もネットで最安値を調べているので、『ヨソでもこの値段だからウチもこれ以上は無理』と言われることが多くなった気がします。先日店員さんに話を聞いたら、『今はSNSなどで拡散されるので、個別の値下げ交渉に応じにくい。そのため、基本最初から“これ以上は安くしない”前提の価格にしていることが多い』ということのようです」(Bさん)

値下げ交渉をする夫の口調に反感覚え割り込んだら…

 値下げ交渉が苦手な人もいる。30代の主婦・Cさんは、50代の夫と買い物に行った際、夫が値下げ交渉をする姿を見てケンカに発展したことがあるという。

「夫が店員の前で『ネットの比較サイトでは、これだけ安い』と言い出したんです。『だったらネットで買えばいいのでは』言うと、『でもこの店でポイントを貯めている』と。まあ、自分で値下げ交渉するならいいかと放っといたんです。

 そうしたら、まるで下げてくれるのが当たり前といわんばかりの横柄な口調で、すごくイヤな感じで恥ずかしくなったんです。思わず『いやいいです』と割り込んでしまいました。そうしたら夫が『お前は黙ってろ!』と……。険悪になりました」

 結局、値下げ交渉には応じてもらえなかったCさん夫婦。Cさんがその時のやり取りを振り返る。

「店員さんは『ネットしかないお店の価格には合わせないことにしている』とのこと。リアル店舗はどうしても人件費など、ネットしかないお店に比べて経費がかかっているから、それには対応しない方針なのだそうです。リアルの量販店で競合他社の価格になら応じるという説明でした。

 そこに夫は、『でも、お前んとこの量販店もオンラインで同じものを売っているけど、リアル店舗と同じ値段ではないか。それは理屈が合わない』とか言いだして、納得がいっていないようでしたが……」(Cさん)

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