まさかの説教「若いのに情けない」
疲れるのは女性だけではない。「男なら彼女がほしくて当然」という思い込みにうんざりしているというのは、不動産会社勤務の20代男性・Bさんだ。
「たまたまクリスマスシーズンの職場の飲み会があった時、事務の50代なかばぐらいの女性から『誰と過ごすの?』と聞かれた時に、普通に『別に誰とも過ごさない』と答えたら、『情けない! カップルが羨ましくならない? 若いのに』とめちゃくちゃ説教モードに入られて、辟易したことがあります(笑)。
“こうあるべきだ”という押し付けがましい目線が鬱陶しい。それ以降、その人には近寄らないようにしています」(Bさん)
勝手に不幸扱いされるのが気持ち悪い
「若者は恋愛するのが当たり前」という価値観に違和感を抱くのは、商社勤務の20代女性・Cさんだ。
「私はたぶん、恋愛に向いていないタイプなんじゃないかと思うんですよね。恋愛ソングを聞いても全然ピンとこないし、恋愛ドラマや漫画も苦手。ただ、別に彼氏をつくらないと決めたわけでもないし、交際経験もあります。恋愛に関してはどっちでもいいというか……。
それなのに、何かにつけて『彼氏』がいるのかどうか探られた挙げ句、いないとわかると『Cちゃんならすぐできるよ』とか、『紹介しようか?』とか、なんだか勝手に不幸扱いされるのが気持ち悪い。その上から目線はいったいどこからくるのでしょうか」(Cさん)
価値観が多様化する現代。すべての若者が恋愛を重視するとは限らないのだ。(了)